Wild Life(ワイルドライフ)「ガラパゴス諸島」
Wild Life 見た。NHKのね。
テーマは「ガラパゴス諸島」だった。ガラパゴス諸島の生き物たち。
ガラパゴス諸島の<試練と豊穣>。または地獄と天国。
何かっていうとね、ガラパゴス諸島(南米大陸の近くに存するよ)には北米大陸のほうから暖かい海流と、南極のほうからくる冷たいフンボルト海流が。それが生物多様性を生み出している。
で、北からの暖流の影響が強い雨季と、南からの寒流の影響が強い乾季に、はっきり季節は分かれる。
おもろいのは、雨季は陸地が緑に覆われ、陸の生き物は食うに困らない。が、海の中はなんだっけの理由で、海藻は死に絶え不毛の原と化す。逆に、乾季は地上は死の沙漠と化すが、海底は食うはなから海藻が生えてきてウハウハの入れ食い。食べ放題。豊饒の海だ。
・北からの暖流→雨季→陸は豊穣
∟海は死の海
・南からの寒流→乾季→海は天国
∟陸は地獄
☆★☆~《Wild Life》~☆彡☆
イグアナは、乾燥のあまり、立ったまま骸と化す。立骨、風にさらされる。
なんとかという鳥はふだんは木の実をはみ葉の露をすすって生きる(かわいい)が、乾きのあまり、何とかという別の大きな鳥の背中をその鋭い嘴でちょいと突いて鮮血をすする。その大鳥が卵を守って動けないのをいいことに。ヴァンパイアじゃん・・!
ワイルドライフ。なんという、ワイルド・ライフ。
上の説明で、雨季と乾季は逆だったかもしれない。ともかくあの島々の生き物は、ガラパゴスケータイって言いますから、あれら携帯電話たちは、半年ごとにもう死んだほうがなんぼかましという最悪の地獄とウッヒャウッヒャ垂涎とめどもなしのヘヴンリー楽園を交互に、飽きもせず繰り返している。それが彼らのライフなのだ。我々都会の携帯電話の想像を絶する。我々ヘナヘナの、なよなよなよびかな都会の携帯電話なんか、最初の試練でパリ―ンパリーン画面(顔面)が破裂してしまうよ。
☆★☆~《Wild Life》~☆彡☆
どうしてそんなにまでして生きるのか?あのイグアナに聞いてみたい。いや、答えは明らかだろう。「はぁ? 質問の意味が分からない。生きてるから、生きるんだよ」
あの最悪の地獄の渇きの中でイグアナは交尾する。あの最悪の季節を、種は、繁殖期に選んだ。「どうして選りにも選って、今このとき、この最悪のときにエッチなんかしてカロリーを消費するんだ。女をとりあって、オス同士、流血の争闘を演じるんだ」
生まれてくる子供が豊穣の雨季にその生のあけそめを迎えられるように、ということだ。